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戦後80年

  • fcsakai2
  • Aug 21
  • 1 min read

終戦の日、8月になるとメディアでは数々の戦争特集が組まれ報道される。広島、長崎では平和記念式典が行われ、原爆犠牲者への慰霊と平和宣言が発表される。歴史は検証され、戦争は間違った選択だったと今は皆が思う。

戦争を知らない世代が増え、「戦争の記憶を記録に」と、その悲惨さや教訓を資料や証拠として残そうとしている。忘れ去られる前に、未来の世代に伝えるために。何よりも、同じ過ちを繰り返さないために。

今も世界の至る所で、戦争は絶え間なく起こり、命が失われている。それは、ここに暮らす私たちにとっては、どこか遠い出来事。心は痛むが、自分ごととは捉えにくい。日常が、その出来事を遠ざけてしまう。

記録は記憶にはならない。どれほど多くの記録があっても、それは誰かの心に刻まれた記憶とは違う。自分ごとにならないのは、それが「記憶」ではないからだ。戦争の記憶は、トラウマとなり、人々を永遠に苦しめる。

そして、魂の殺人である性暴力。戦利品としてだけでなく、支配や抑圧の手段として、コミュニティの破壊や民族浄化を目的に利用される。女性たちは、その瞬間から人生を大きく狂わされる。

なかったことにはならない。戦後80年。戦争は終わっていない。

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