「私の休日」
- fcsakai2
- 13 hours ago
- 3 min read
衆議院選挙の日、この冬初めての積雪となった。我が町では、多少雪は積もっていたが、午後には溶けだし、近くの中学校の投票所まで出かけた。雪がパラパラと舞って、傘を持ってきた方がよかったとつぶやきながら、上着のフードをかぶって雪をしのいだ。
翌朝は氷点下となり、わずかな積雪であったが、道は凍って、バス停に行くまでにも、転びそうな状況となった。パートナーはバスが来ないことも想定して早めに出かけたが、しばらく待ってもバスは来なかったらしい。結局駅まで40分くらいかけて歩いたと後で聞いた。
私は、幸運にもその日は仕事がなく、朝からのんびり過ごしていたが、テレビをつけると、前日の選挙結果を大々的に報じている番組ばかりで、うんざりしていた。「責任ある積極財政を」と言いながら、責任を持てないからこそ言っている首相の言葉を国民は信じてか、自民党の圧勝で終わった。結局国民は耳障りのよいポピュリストたちの言説に振り回されて票を入れるのか、と予想はしていたものの、落胆した。しかしそれもまた格差社会とそれに伴う分断が進み、われわれの多くが目先の事しか考えられず、日本の将来を見通せなくなっているからだとも思った。
家にいても気分がよくないので、映画でも見に行こうか、カフェで読みたい本を読もうかと、ダウンコートを着こみ、帽子と分厚い手袋を着用し、滑らないゴアテックスの山用シューズで、9時頃家を出た。車が行きかう通りまでは、雪が少し残っていたが、凍っていた道も溶け出していた。それでも用心しながら歩き、バス停についたら3人の中高年の女性が待っていた。
3人の話を少し離れて聞いていると、どうやらずいぶん前から待っているらしい。しばらくしてそこに30歳前後の女性がやってきて、駅に続く大通りのバス停まで行ったが、バスは全然来ないので、ここには来ないと思いますよ、と言っていた。9時過ぎで日の光もさし、車の通る道の雪は完全に解けて、車やバイクは走っているのに、どうしてバスが来ないのか、訳がわからない。結局30分近くバス停で待ったが、諦めて帰宅した。
毎年のことだが、年に1・2回、数センチの雪が降ると、うちの周囲の緩やかな坂をバスは登ることができず立ち往生したり、歩くよりも遅いスピードで動いていたり、挙句何の連絡もなく運休する。北海道や東北、北陸の豪雪地帯ならいざ知らず、京阪神でバスが運休していいものか。積雪の天気予報は出ているのだから、前もって雪の備えをしていれば、運転手さんは不慣れだから遅れたとしても、運休することにはならないはずである、と京都府北部出身の私は思う。
しかし私たち住民は、毎年の事なので、「またバスは来ませんね~」と諦めてしまう。今年は仕事がなかったから帰宅したが、去年も一昨年も転びそうになりながら、駅まで40分ほどの道のりを歩き続け、なんとか仕事に間に合った。次回積雪の予報が出たら、ホテルに泊まろうと決心していたくらいだ。60代後半になると、転倒は骨折につながる。私以外にもそんな人たちはたくさんいるはずである。
・・・と怒り心頭に達しつつ、ひょっとして私、ふがいない選挙結果をバス会社に八つ当たりしている?と思いながら、録りためた韓国ドラマと中国ドラマで気を紛らわせて、私の休日は終わった。 (MU~)

