ヨットに乗った日のこと… ① 《アレクサンダー・テクニークって何?》
- fcsakai2
- 20 hours ago
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アレクサンダーテクニーク講師の森本さんより寄稿です。
私は数年前にヨットに乗せてもらったことがあります。港から外海へ出るまではエンジンを使っていましたが、その後、風を受けて帆を張ってからはエンジンを切って走り出しました。するといきなりからだがヨットと一つになって走り出したように感じ、とても気持ちよかった感覚が今も残っています。まるでからだの中にも帆が張って、何の力も使わずに前に進む感じといいましょうか?
アレクサンダー・テクニークにはF.M.アレクサンダーさんが発見した「初源的な調整作用」(Primary Control)というものがあります。頭と首、そして背骨が楽で自由な関係にあるとき生き生きとした動きをすることができます。それは人間が生来持っているもので、赤ちゃんはそれを何も考えずに実行しています。しかし物心がつくに従って、頭で首、からだを押し下げて、からだを使い始めます。そのからだの使い方は、車の運転に例えると、サイドブレーキを引きながら、アクセルをふかしているような感じです。
とはいえ、私たちはその生来持っている生き生きとした動きを忘れてはいません。からだは覚えています、間違いなく…。だって、私はヨットが風を受けて走り出したとき、何も考えずにヨットと一緒になっていましたから…。
そう考えると、少しワクワクしてきませんか?
あなたのからだはその準備が出来ています。
(つづく)

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