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「第24回 日本フェミニストカウンセリング学会 全国大会 in福岡」の報告            & ときドキ!読書会 『急に具合が悪くなる』へのお誘い

  • fcsakai2
  • 7 minutes ago
  • 4 min read

 今年も、フェミニストカウンセリング学会の全国大会に参加してきました。雨の予報でしたが、さわやかな天候に恵まれた2日間でした。

 テーマは「女性という不自由を生きる ~支援する・される を越えて~」。シンポジストは、ダルク女性ハウスの上岡陽江さん、アジア女性センターの柿原理香子さん、博多ウィメンズカウンセリングの久保恭子さんでした。参加できなかった方は、アーカイブ視聴ができるようです。ぜひご覧ください!


それぞれ立ち位置が違う3人のシンポジストの話は興味深いものでした。

印象に残ったのは、上岡さんが「女性の困難の源は「貧困」だ」と断言されていたことです。家に居場所がなく、外に生きる道を求めなければならなくなった若い人たちと上岡さんはたくさん関わってこられました。男性はだいたい23歳くらいになったら、「先輩」に誘われて仕事をさせてもらったり、お金を出してあげるから車の免許を取るようにと勧められたりして、少しずつ貧困状態から抜け出して、生活を作っていくことができるようです。でも、女性はそうではなく、貧困のまま年齢を重ねていくことが多いそうです。

私の周囲を見回してみても、仕事で出会う女性たちのことを思い返してみても、確かに「貧困」と女性の困難は切り離せないものがあると感じます。経済的に困っていない女性がみな自由かと言えば、そんな単純には言い切れませんが、何かを決断し実行しようとするときに多くの場合経済的な現実がその人の人生の困難・不自由につながるように思います。

もう一つ印象的だったのは柿原さんのお話です。アジア出身の女性の支援をされている方です。相談者の中には、日本に働きに来て日本人男性と結婚したけれどDV被害にあって助けを求めてこられる方も少なくないそうです。経済的には日本人の夫に頼るしかなく、言葉もよくわからないうえに、知り合いもいない国での生活には想像以上の困難があるのだと思います。働きに出ようと思っても言葉がよくわからない状況では職業選択も限られてしまい、低賃金で不安定な仕事にしか就くことができないとのことです。このような状況において、夫から「離婚したら在留資格がなくなる」と嘘の情報を吹き込まれ(実際には離婚した瞬間に在留資格が自動的に失効するわけではない)、離婚することもできずにいる方もいらっしゃるとか…。

言葉がわからいということは、正しい情報にたどり着くことを難しくしますし、支援につながったとしても、そこでも言葉の壁は大きく立ちはだかるようです。

にっちもさっちもいかなくなった状況で相談に訪れる女性たちは、時に大きな声を出したり、支援者の考えるように行動してくれない場合もあるそうで、そうなると「困った人だ!」とレッテルを張られてしまい、より困難な状況に追い込まれる…。

外国人であること、言葉の壁があること、女性であること…、それ以外にも、アジア人であること、病気や障害があることなど、暴力や差別などによる大きな傷つき経験があることなど、人によって困難をいくつも抱えておられる場合もあるでしょう。インターセクショナリティという概念をもってその方たちの困難を想像していくことの大切さ、そしてトラウマインフォームドケアの大切さを再確認することができたシンポジウムでした。

日本では「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が施行されて2年が経ちました。女性たちの困難は、きちんと聴かれ、対処されるようになってきたでしょうか?

日本人女性だけでなく、すべての女性たちの困難が少しでも和らぎますように。


さて、今日はもう一つ、お知らせです!

カンヌ国際映画祭で、『急に具合が悪くなる』で主演した岡本多緒さんとビルジニー・エフィラさんが女優賞に選ばれましたね。映画の原作となった本を読み、あれもこれもとおしゃべりする時間を持ちたいと思います。どうぞふるってご参加くださいませ。

                                   -qan-


 
 
 

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