『終わらなければ始まらない』
- fcsakai2
- Sep 5
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朝のニュースで一つのフレーズが耳に飛び込んできた。
『終わらなければ始まらない』
思わず同じフレーズを繰り返した。
この言葉を使ったのは、スポーツカーの開発に長年携わっていた担当者である。
特段スポーツカーに興味のない私でも『GT-R』はなんとなくなじみがあった。
GT-Rは1970年代に「ハコスカ」や「ケンメリ」の愛称で呼ばれたスカイラインのスポーツモデルだそうだ。「ハコスカ」は知らないが、「ケンメリ」は「ケンとメリーのスカイライン」としてなんとなく覚えている。
思えばあの頃は日本も経済成長期の真っ只中、毎年GDPが上がっていくニュースを当たり前のようにみていた。今思うと、本当にキラキラしていた時代だった。
そんな経済成長期の80年代から90年代にかけて新しいモデルが開発された後に、その後継車として2007年に登場したのが、GT-Rだそうです。ちなみに開発を指示したのは、当時のCEOであったカルロス・ゴーン氏。
しかし、今年の8月26日に完成した1台を最期に生産終了となりました。
冒頭の開発担当者の言葉は、会社のフラッグシップモデルとも言える代表的な車の生産が終了しても、次世代に新たなDNAをもったGT-Rをいつの日か開発してほしいとの思いが込められたものでした。
何事もいつかは終わりを迎える。けれども、また何かがその時の必要に応じて湧き上がるように始まるのだろう。それは全くのゼロからのスタートではなく、これまでの経験値が生かされる。
ここ数年、年齢から考えるとあとどのくらい自分の力で自由に動くことが出来るのだろうと考えるようになっていた。何かを始めるには、もう時間が限られている。
新しいことを始めるために、何を終わらせればいいのだろうと考えた時、自分に過度な制限かけるのをやめようと思った。何かをやりたいと思っても、出来るわけないとか、これがあるから無理とか、やらないほうの理由ばかり考えて行動できずにここまで来てしまった。
これからは、「これでいいの?後悔しないの?」と自分に問いかけながら、進んでいこうと思う。
「終わり」は「始まり」の始まり。
なぜだか心に刺さる言葉でした。
みんと

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