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事件「東大駅前 切りつけ事件」

  • fcsakai2
  • May 22
  • 2 min read

5月7日、ゴールデンウイーク明けのこの日、東京メトロ南北線「東大前駅」で起きた事件に恐怖を感じた。容疑者は駅で電車に乗ろうとした若者を切り付けた。加害者と被害者に面識はない。被害者に怒りや妬みもない。ただ、そこにいた20歳の若者を切り付けた。

容疑者は逮捕後に「親から教育虐待を受け、中学時代に不登校になった。教育熱心な世間の親たちに、度が過ぎると子どもが犯罪を起こすと示したかった」と言っているらしい。

確かに教育虐待は存在する。執拗に子どもの成績や進学先(学校)にこだわる親はいる。いい成績を取らすために、親が希望する学校へ進学させるために、子どもの生活から自由を奪い、進路の選択肢を取り上げ、暴言や暴力も厭わない・・・いったい、誰のための勉強なのだろうかと思う。親の偏った価値観の押し付けは子どもにとって大きな抑圧であり、「教育虐待」である。

容疑者はその被害者だったという。この問題を社会に知らせるためにしたと言う。東大前駅を選んだ理由は「名前に東大と付いており、教育虐待を連想しやすいと思った」と話しているらしい。所持していた包丁2本は自宅から持参、数年前にインターネット通販で購入したらしい。数年前から計画していたのだろうか。


教育虐待は大きな社会問題である。容疑者が言うように、こんな愚かで悲惨な事件を起こすような子どもにさせるかもしれない。社会に警鐘を鳴らすために「犯罪者」になってまで、自分を貶めてまで知らせるしか方法はなかったのだろうか。なんと愚かで悲しい事件だと思う。被害者が加害者になる。犯罪者になる。そしてさらに自分を傷つけている。深い闇を感じた。


無差別殺人事件はその後も、長野県や千葉県に続く、長野の事件は46歳の男性、通り魔殺人、千葉の事件の加害者は中3の男子「誰でもいいから殺してやろうと思った」と供述している。

ある大学の犯罪心理学の先生は「挫折」が心の根底にあると説明した。

上手くいくはずの人生が、上手くいかなかった。描いていた人生の道から大きく外れてしまった。その挫折感、やり場のない感情が暴力となって、無差別殺人になったのだろうか・・・・


加害者に男性が多い。これも男ジェンダーの重圧なのだと思う。男性優位の男社会で脱落した加害者は、みじめな落ちこぼれになるのだろ。ジェンダーバイアスの抑圧は男性にもある。そのしわ寄せを真っ向から受けていたのかもしれない。

たとえどんなしわ寄せであっても、どんな「挫折」を抱く人生であっても、人を傷つける理由にはならないと思う。 =^_^=



                                 


 
 
 

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