先日ネットで資料を探していて10年前
の自分を見つけた。地元の男女共同参画センターが出しているニュースレターのバックナンバー。地域で活動していた私のインタビューがあった。自分の住んでいるところで女性がもっと生きやすいようになるにはどうしたらいいか、夢を語っていた。若いし恥ずかしいし、でも10年たった今、その夢結構実現してるじゃないのって思った。
私は当時ささやかな女性の居場所を公民館に作っていた。そこは女性というだけでゆるくつながれる場所。だれでもそこにきたらちょっとほっとして、ちょっと元気になれる場所。安心しておしゃべりができる場所。そこにずーっと居続けるわけじゃなくてそこで少し元気になって自分の居場所を見つけていくための立ち寄り処。この場所で新しく出会った人たちがコラボしていくこともあった。私はそこで何かをするのではなくて、そこにいるだけ。
本当はそこに来る人たちの話をもっと深く聴きたかったが、オープンな場所なのでそれは難しかった。個人でできることには限界があり、そのころから少しずついろいろな人を巻き込んで、ほんとに少しづつ少しづつ前に進んで、やっと数年前に女性がなんでも話を聴いてもらえるところができた。話を聴いてもらえるだけでどれだけ元気になれるか、元気になれなくても不安な気持ちがどれだけ和らぐか。おしゃべりは女性を元気にするよね、というチラシを公民館のサークルを始めたころに作ったけど、本当にそう思う。
一人ではできないことも、たくさんの仲間がいるとできる。たくさんの仲間は簡単に集まるものではなく、育てなければできない。ものすごく疲れるし、たくさん時間もかかることだけれど、自分の生きづらさが女性の生きづらさであり、この社会の問題だと気付いた人とならきっと一緒に歩いて行ける。そう信じて自分のできることを日々積み重ねていく。
10年前の私に、ここまで来れたよ、って言ってあげたい。昔誰かが言ってたよね、自分を褒めてあげたいって。私も私を褒めてあげたいと思う。そして、もうちょっと先に行ってみるね。どんな景色が見えるのか、楽しみだな。
Tak
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