10年位前に香港からの日帰りツアーで、マカオへ行った。ツアーの中で、カジノへ行くか市内見物かを選択できる時間があり、カジノへは行かなかったが、「カジノの富の還元で、65歳以上の住民には元々の住民でなくても年金が支払われるなど社会福祉が手厚い」という話をガイドさんにから聞いた。
中国の富裕層を呼び込み、2006年にマカオのカジノ収入はラスベガスを抜いて世界一になり、その後も右肩上がりで建築中のカジノがたくさんあった時期のことである。2013年に、中国の「反腐敗運動」が始まり、その年をピークにマカオノのカジノ収入は減少傾向にある。
中国に近い日本で中国の富裕層のお金を当てにしてカジノを作って儲けたいという発想なのだろう、2016年に日本でカジノ法案が通り、現在大阪が長崎と共にカジノの認定申請をしている。
マカオでカジノ収入でそれだけのおこぼれにあずかれるということはもっと儲けている人(企業?)がいるということで、儲かったお金はカジノで賭けて、負けている人がいてのこと。(そういえば、どこかの会社のエライさんが何億円も負けたというニュースが何年も前にあったっけ。)
そもそもカジノはリゾート的な観光地でドレスコードがあったりするセレブの社交場らしい。セレブの為に、他に産業がなかったり、マカオの様な観光地の目玉として、世界の何か所かにあればじゅうぶんだろう。韓国では住民が入れるカジノは一か所だけ。外国人だけが入場できる国や、シンガポールでは住民には高額な入場料を設定したり、生活援助者の入場を禁止しているそうだ。
マカオでガイドさんの話を聞いた一瞬は「年金がたくさんもらえるならカジノがあるのもいいのかも」と感じてしまったけれど、やっぱり日本に、大阪にカジノはいらないと思う。
大阪のカジノは日本人も6000円で入場できるらしい。カジノがなくてもパチンコなどのギャンブル依存で生活費を使い込んでしまう家族がいて困っている人も少なからずいる。
「反腐敗運動」も継続中で、中国の富裕層がわざわざ‘ちゃち’な日本のカジノに来るとも思えず、あまり収益が見込めないという試算も出ている。
どう考えても大阪にカジノはいらないよね。 (彩)
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