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母のチャレンジ

fcsakai2

88歳の母が入院した。来週手術を受ける。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアで痛くて歩くことが大変になったのだ。

手術をする医師の説明を聞きに行った。

今まで大きな病気もなく80歳を過ぎてから盲腸の手術で入院したのがはじめてだったぐらい、持病がなく、血圧も血液検査もどこも異常がなく、手術はできるとのこと。同じような症状のある高齢者でも、母のように元気な人が痛くなるのだと医師はいう。もともと家でじっとしていたり、横になっていることが多い人は痛くならないのだそうだ。そういう人はあえて手術をしないらしい。でも、母のように、じっとしていられず、家事をしたり、コンサートだとかデパートに買い物だとか行くから、長時間歩くので痛くなるらしい。このままだともっと痛みが出て、何もできなくなるし、まったく歩けなくなってしまう。だから母は88歳だけど手術をしたいという。リスクもあるし、元のようにならないかもしれない。

医師は母に問う、「いつも歩いてどこまでいくの?」「駅まで?」「その後電車に乗ってどこに?」「デパートへ?」、そして「そうか、だったらそうなることを目指そうね」と言った。

骨のモデルをつかって、母や私や弟夫婦にわかりやすく状態を説明してくれたし、手術後のことについても、自宅の環境に応じて、どの程度回復すれば暮らせるようになるのか考えて退院時期を決めようと言ってくれた。そして、最後に医師は「ピンピンコロリのために手術しよう」と言った。つまり、死ぬまでは、元気に生きよう、好きなことをしたり出かけたりできるようになろう、ということなのか。母のモチベ―ションをあげようとしてくれてるのかもしれない。高齢だからってひとくくりにしないで、一人の人として尊重してくれる。いい先生に母は巡り合ったのかもしれない。

母は、手術しないで今のままでも極端に前傾姿勢でじっとしていると痛みはましらしい。でもそういう姿勢で、痛みを我慢しながら生きていくことに母はNOと言って、手術にチャレンジする。結果はどうなるのか、不安もあるが、応援しようと思う。


tak



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