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朝ドラのせいで毎日胸が熱くなる

「そうやって女の可能性の芽を摘んできたのはどこの誰?男たちでしょ」

「自分にはその責任はないと?それならそうやって無責任に娘の口を塞ごうとしないでちょうだい!」

4月から始まった朝ドラの第一週最後の主人公の母の台詞だ。それまではずっと娘に、「頭のいい女が確実に幸せになるためには頭の悪い女のふりをするしかないの」と言って、お見合いを勧め続けてきた母が、冒頭の台詞を言って娘が法律を学ぶことを認め、新しい振袖ではなく六法全書を買ってやった回だ。以降、朝ドラのせいで毎日胸あつの日々を送っている。

 このドラマの根底に流れているものはフェミニズムに他ならない。そして、たたかう女性たちだけでなく、弱くたたかえないと思っている女性たちや、コンプレックスを持ち、そういう自分を認められなくて女性を差別してしまう男性たちにも、目を向けよりそっている。

それは、「弱音ははくべき」「解決できなくても受け入れることはできるでしょ」という主人公の台詞からよくわかる。「自分はそんな居場所のような弁護士になりたい」という。私たちの日々の実践もまさしくそうだと思う。誰一人取り残さない、よりそいたい、居場所になりたい、そうなの、そうそうと胸を熱くする。

父の裁判を通して、「法律はきれいな水の湧き出るところ」「私たちは汚されないよう守り、正しいところに導かなければならない」と思うようになったという。女性で初めての裁判官となる主人公に憲法記念日の放映に合わせたかのように語らせている。法律をつくる立場にいる人が法律を自分たちの都合の良いように変えたりすることで、法律を汚し、間違った方向にゆがめないように私たちは守っていかなければならないのだ。ここでも胸が熱くなった。

他にも紹介したい台詞はいっぱいある。話し出したら何時間でもしゃべっていられるかもしれない。この作品を作っている脚本、演出、演者さんたち全てにエールを、そして、モデルとなった女性へ尊敬の念を送りたいと思う。

                                    Tak

引用 NHKドラマ「虎に翼」より



 

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