子どもたちの微笑ましい願いごとが書かれた短冊を目にするようになった。もうすぐ七夕か、今年ももう半分過ぎたのか。う~ん、なぜか歳を重ねる毎に時間の流れが速いと感じる。これは気のせいかと思っていたが…
人が年をとるにつれて時間が速く過ぎると感じる現象、人間が時間を感じる主観的な感覚についてフランスの哲学者ポール・ジャネが提唱したジャネーの法則によって説明されている。『時間の主観的な長さは、年齢に反比例する。ある年齢における1年は、その年齢に対する全体の時間の割合に依存する。例えば、10歳の子どもにとっての1年は、全人生の10分の1、50歳の人にとっての1年は、全人生の50分の1。したがって、年をとるにつれて、1年が全人生に対する割合が小さくなるため、同じ1年が相対的に短く感じられる。主観的には時間がより速く感じられる。』ということらしい。う~ん、難しい。その他にも加齢と共に新しい経験が少なくなる、また日常が単調になりルーティン化することで時間が速く感じられるようになる。年齢とともに脳の情報処理速度や記憶力が変化し、新しい情報を処理するのに時間がかかるため時間が速く感じる等の理由がある。この現象に完全に逆らうことはできないらしい。意識的に生活に変化や新しい要素を取り入れることで時間の主観的な速さを感じにくくすることはできる。新しい経験や活動を増やすこと、趣味や旅行を楽しむ、新しい人との出会い、マインドフルネスや瞑想(現在の瞬間に意識を集中させることで時間の感覚を変える)、目標を設定し達成感を得る、また学習や運動、日記をつける等の方法がある。
残念ながら加齢とともに身体的、認知的能力は落ちていく。歳には逆らえない。より意識して刺激や変化のある充実した時間を過ごすことが大切だということだ。 <arare>
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