いつだったか、随分昔に団体旅行で信州に行ったとき、
数時間だけ上高地を散策することがあった。

その時、なんて美しいところなんだ、この世にこんな美しいところがあったのかと感動した。エメラルドグリーンの梓川、穂高連峰と焼岳、緑、緑、みどり…。
その時から、いつか必ず、上高地に連泊して、この景色を堪能したいというのが夢になった。そして、今年の夏、その夢がようやくかなった。
訪れたのはベストシーズンに入る直前、

梅雨が明けきらぬ頃だったので、半分は雨の上高地だったけれど、人は少なく、ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができた。最終日は写真の通り晴れ渡り、河童橋の袂で長い時間を過ごし、自分がまるで絵葉書か絵画の中にいるような不思議な気持ちになった。
全ては緑色なのだけれど、こんなにたくさんの緑色があるのだ。そして空の青や雲の白も鮮やかだ。ここは標高1500メートルの上高地。この自然の美しさは人の心をどれほど癒してくれるのだろうか。
またいつか、必ず、ここに戻ってきたい。 tak
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