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  • Shiduka Sugimoto

寄稿 『私の初の性体験はレイプです。』(堺市 Y.Iさん)#2/3

堺市のY.Iさんより寄稿いただきました。

今回は3回連続の2回目です(月曜更新予定)。


決して思い出したくない記憶を心の奥底のどこかに押しやり、二度と蓋を開けることのないように厳重にカギをかけ、まるでなかったことにすることで、そうやって私は生き延びてきた。


41歳になるまで、夫はもちろん、姉妹や親友にも打ち明けることもしなかった。この誰にも打ち明けられない秘密を墓場までもっていく、という覚悟で生きていた。

2021年12月24日には、きれいな身体に戻りたい、犯してしまった罪を全て洗い流し真っさらになりたいという一心で、すがるような思いでキリスト教会にて洗礼を受ける。この経験で、信念を持つ、希望を持つという助けにはなったが、苦しみや記憶はなくなることはなく、むしろ自分の抱えている心の闇の深さが浮き彫りとなり絶望的な気持ちになった。

10代、20代の若い時には必死でもがいていた。世の中そんなに悪くない、美しいものもたくさん存在している、と思い込みたかったので、高校生、大学生の時はボランティア活動に明け暮れ、大学では社会福祉を専攻した。また、どんな苦境においても幸せになれると証明したくて、熱意をもち、児童養護施設に就職し、児童指導員として75名の子どもたちのお母さん役のような仕事をしていた。でも、昼間は聖母のように愛情深く、血のつながらない子どもたちの母として世話をし、夜間は身体を売るという相反する行動を取っていた。正義感に満ち溢れる自分と、悪魔に取りつかれている自分が同居することで何とか自分のバランスを保っていた。自分を傷つけていることに気が付かず、私の身体を差し出すことの対価としてお金をもらうことで、男性に対して復讐をしているとさえ思っていた。

そのうち、私はもがくことも止め、心を揺さぶられ、傷つくことがないように、なるべく何も感じないように、福祉分野からも離れて、淡々と過ごすようなった。

相変わらず、性的には奔放だったが、その暴走ものちに夫となる人に出会い、ぴたりとストップした。

#3/3に続く(9/26更新予定)


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