堺市のY.Iさんより寄稿いただきました。
これから3回の連載予定です(月曜更新予定)。
*性暴力被害に関する描写があります。
目立って可愛らしい子というわけでもなかったが、中学生の時から他校の不良グループの男子生徒がバイクに乗って煙草を吸いながら、私を見に校門の前で待ち伏せしていることがあった。高校生の時も、同じように他校の男子生徒に気に入られ、その中に同じ中学の同級生や同じ高校の女子生徒がいたので安心感もあり、なんとなく男女混ざってグループでカラオケに行ったり、ショッピングモールや公園でたむろしたりしていた。ある日、同じように遊んでいたところ、気が付いたら女子生徒は私一人になっていて、気が付いたら性被害に遭っていた。自分の身に起きたこと、全く状況が理解できていなかったし、『次は俺の番だ』と待ち構えている男子生徒たちに、ハッとした私は慌てて逃げ出した。初めての性体験は本当に好きな人に捧げるのだと信じていたのに、処女はあっけなく奪われたが輪姦されることだけは何とか避けることができた。
台無しになってしまった。取り返しのつかないことが起きてしまった。精液がべったりとこびりついた制服で家に逃げ帰った私は茫然としていた。そうだ、なかったことにしよう。忘れてしまおう。それが、15歳の少女が出した精いっぱいの結論だった。

最近、トラウマが再燃するような出来事を耳にし、一気にフラッシュバックに襲われた。精神科医から、このままではあなたはつぶれてしまう、仕事も行けなくなり、入院も必要になるかもしれないと言われ、とてもしんどい作業でもカウンセリングを受け、自分の問題に向き合うことで乗り越えるようにとのアドバイスを受け入れた。
#2/3に続く(9/17更新予定)
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