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  • Shiduka Sugimoto

寄稿『私の初の性体験はレイプです。』(堺市 Y.Iさん) #3/3 最終回

堺市のY.Iさんより寄稿いただきました。

今回は3回連続の最終回です。


その後も、自分に何が起きたのか、口にすることは一生ないと思っていた。自分と自分の家族や親しい友人の幸せだけを守ることができれば、それでよかったし、心の平穏が乱されたり、二次傷害やフラッシュバックが起きるかもしれないので、なるべくほかの人のつらい話や、悩みごとにはかかわりたくないと思っていた。

 ジェットコースターのような感情の起伏の激しさは、のちに双極性障害と判明する。【魂の殺人】というように、私の心は一度15歳のときに殺されたのだから、心のバランスが崩れてもおかしくない、と診断がついたことで少しだけ自分の状態を受け入れるようになる。

自分が被害を受けた、ということを認めることで、私の中で大きな変化が起きた。サバイバーとしての自分の側面を表すことから人生を豊かなものにできる人に成長していきたい。

ときに人生では、すごく酸っぱいレモンを差し出されることがある。でも工夫次第でレモネードに変えることができる。レモンのままだったら酸っぱいけど、レモネードにすればいい。つまり、つらいことや悲しいことがあっても、考え方次第でうまく乗り越えられる。

 「誰にも言えない秘密をずっと抱えて生きてきてつらかったですね」カウンセラーの先生にそうひとこと言われ、涙がとめどなくあふれ出た。


 今も男性不信は消えないし、不安感や精神疾患とはずっと一生付き合っていかなくてはならない。さまざまな勉強会や研修に参加することでで、いかに自己肯定感や自尊心が低くなっていたのか気づくこともできた。長い冬眠から目覚めたように、私は再び、自分と、そしてほかの人たちの幸せを追い求めたいという情熱を取り戻しつつある。顔があがり、もう二度とうつむかない、前向きに生きていきたい、という気持ちがある。

継続してカウンセリングに通うことで自分の問題をきちんと整理しながら、同じように苦しみを抱えている人たちとともに歩みたい。


#3/3 最終回です


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