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  • fcsakai2

家事育児の性別役割意識について

恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表 清田隆之氏の記事が目に留まりました。

清田氏は夫婦関係や育児の問題に関心があり、ジェンダーや子育て関係のSNSアカウントをよくフォローするそうですが、ほとんどが妻の夫に対する不平不満が多く見受けられる中で、時たま男性アカウントのつぶやきが論争をまきおこすことがあるそうです。

 その代表例が、「家事・育児ってそれほど大変じゃない」という発言だそうで、発言パターンとして「妻の代わりに1日ワンオペ育児したけど会社の仕事に比べたら楽勝だった」「お掃除ロボットなど使えばもっと効率よく家事ができる」「夫が家事育児をできないのは、妻が適切な指示や指導ができないからだ」といったものまで出るそうで、論争(炎上)がずっと続くのだそうです。

 この発言者たちがどのような育児家事をしているのかは全然わからないけれど、本当に自分事として取り組んでいるのか、どのくらい妻や子どもの状態を考えているのだろうかと疑問に思います。やっぱり、どこか他人事で家事育児を手伝っているという感覚から脱していないのではないか?とか、これってまたマウントだよねと思われても仕方がないと思います。清田氏も「このような発言をするということは”見えていない部分“がものすごくあるのではないかと思わざるをえない」と言っています。 

例えばゴミ出し問題です。ゴミを出すという家事の中には、用途に応じたゴミ袋が足りているのかどうかをチェックし購入するなどの管理や、ごみ袋をゴミ箱に設置する、収集日には家じゅうのゴミを集める、ゴミをルールに従って分別し決められた曜日に出すといった様々な作業工程が含まれます。玄関先からごみ収集所までもっていくことだけがゴミ捨てでないことを知ってか知らずか・・・ちなみにこのようにあまり意識されていない家事のことを【名もなき家事】と呼びます。たった一つの家事だけでもこれだけのことをするのですから、家事全般、ましてや育児はもっと大変なのは明らかです。

仕事も大変だけれど、家事育児とどっちが大変かといえば、大変さの質は違えど、どっちも大変だと思います。妻が欲しいのは、もう少しだけ家族のことを気にかけてほしい、特に育児に関して一緒に考えてほしいという願いがあります。答えが欲しいのではなく一緒に考えたり悩んだりする時間をもち、心の交流をしたいという妻の切実な気持ちが理解されないことがよくあります。

よく言われるのは、妻は家事育児をするものという【性別役割意識】が強く、妻はそれをして当然だと思われているのです。でも家族への気遣いが足りないとするならば、妻や子どもの存在自体を軽視していることになります。このような性別役割意識を起因とする性差別は刷り込まれたものなので意識するのは難しいことかもしれませんが、まずは妻や子どもが何か困っていないか、どういう状態なのかを意識して考え、それを家族と共有してほしいと思います。 (みんと)



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