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ツバメ団子

  • fcsakai2
  • Jul 24
  • 2 min read

仕事で月に一度、行く場所がある。利用している駅には、トイレが2か所ある。ホームと駅舎の外だ。先日は、たまたま外のトイレを使ってみた。

中に入って、個室に入ると、チュチュチュ、チューチュー、チュチュチュ、チューチューと複数の小鳥の鳴き声が聞こえる。やけに、にぎやかだなあ、すごく近くに聞こえるな・・・なんて、ぼんやりと思っていた。扉を開けると、パタッと静かになった。手を洗って、外へ出ようとした時、ふと、息をひそめて、じっとこちらを見ている複数の視線を感じた。ん!見上げると、出口の軒先にツバメの巣があった。中にはたくさんのツバメの雛がいた。雛と言ってもかなり大きい。巣立ち間際の若い子ども達と言ったところだろうか。


小さく感じる巣の中にたくさんの子ツバメが、「おしくらまんじゅう」しているように、固まって、じっとこちらを見ている。ツバメ団子だ。

たくさんいる。何羽いるのだろうか・・・1234567・・・7羽いる。この子たちがピーチクパーチク、ひばりの子ではないけれど、おしゃべりをしていたんだと思うと、いっそう、可愛くなった。きょうだいで、何をしゃべっていたのだろうか・・・「さっきの虫は美味しかったな」「お母さん遅いね」なんて、しゃべっていたのだろうか、勝手に想像しながら、可愛い雛に見とれていた。


でも、あんまり見ていると、ストレスになるだろう。「バイバイ、じぁーね」そう言って、外にでた。途端に、チュチュ、チュ、チューチュー、お喋りが始まった。「あのおばさん、こっち見てたね」と、私のことを言っているかもしれない。


どこからか、スーと親ツバメが飛んできた。子どもたちに捕ってきた虫をあげている。7羽も子どもがいるのだから、子育ては大変だろう。「頑張ってね」思わずそう呟いてしまった。


来月、ここに来る時は、もう巣立っているだろう。でも、来年、またここで会えるかもしれない。ツバメ団子が見られるかもしれない。 


 
 
 

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