top of page
Search
  • fcsakai2

『父と母』

85歳の母が入院した。孫の結婚式には杖なしで出席したいと人口股関節置換術を受ける決心をした。90歳になる父は猛反対。「こんな歳やのに今更手術なんて!」と、娘の私に「止めるように言え」というのをなんとか言い含めて入院にこぎつけた。父は母がいない毎日が不安なのである。手術は無事成功したけれど、母の不注意から転倒。手術した部位を骨折してしまい再手術となってしまった。「父には言わないで」と母。リハビリは当然ながら母が思い描いていたようには進まず退院予定は決まらない。父にどう伝えようか。まだ言えていない。弟が実家住まいなので夜は安心なのだが、昼間父は家にひとりきり。最初の頃は元気で頑張っていたが、ここのところお腹の具合が悪いらしい。私も妹も間違いなく母がいないことによるストレスだろうと思っている。病院は面会禁止。携帯を持たない父は母との連絡手段がない。唯一の家電(いえでん)は詐欺電話にあう危険があるので、とらないようにと皆に言われている。父は食事を作るのだけは好きで、普段から何かしら自分で作って食べているが、お腹の具合悪くなり最近は気がすすまないらしい。どんどん元気がなくなり小さくなってきている。口うるさい父で普段は母とケンカばかり。なのに母がいなくなるとこうも元気がなくなるのかと驚いている。「おかあちゃんおらんとなんやかんやと忙しいわ」とぼやきながら洗濯物をたたむ姿。スーパーでトコトコとカートを押しながら商品を選ぶ姿。思わず写真をとり、母に送る。母は母で父が気になって仕方がないのだ。やりとりしていて伝わってくる。一日も早い母の退院を願う。ブログを書いている今、母から「面会できるようになったよ」とLINEが届いた。コロナが5類感染症移行となるかららしい。二人ともゴールは近いよ。頑張って。 <arare>




43 views0 comments

Comments


bottom of page