
遠くの方から、女性にらみつけられてる感じがして近づいていくと、内閣府のこのポスターだった。ポスターには、インパクトのある、
「傷つけた方が悪い。性暴力には言い訳は通らない」
というキャッチコピー。その言葉がさらに女性の表情を力ず良い印象にしているような気がした。
これまで、痴漢防止用のポスターやキャッチコピーは、「気を付けよう、甘い言葉と暗い道」のように、被害者側に注意を呼びかけるのが常だった。性暴力被害に遭うと、まず責められるのはいつも被害者の方だった。
「そんなミニスカートで歩いてたからでしょ」
「夜遅くに出歩くから」
「はっきり断らなかったのが悪いよ」 などなど…。
去年の内閣府のポスターは、
「勝手にYESと思い込むのはNO.!相手の同意のない性的な行為は、性暴力です」
というコピーが使われていた。一見、加害者に警告しているように見えるが、もう一つパンチが足りなかった気がする。
今年のポスターは、加害者にはっきりと「悪い!」と伝えている。そして、もしかしたら自分は同意してしまっていたのではないかな…、と自信をもてにかった被害者には
「もし望まない行為をされたら、ためらわずに相談してね」
と、望まない行為はすべて性犯罪です、とはっきりと言い切ってくれている。
#MeeToo、フラワーデモなどの行動によって、少しずつ女性たちの声が社会に届きつつある。
あきらめず、黙らず、言葉と行動で発信つづけることの大事さを再確認した。
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