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「私の部屋と境界線」

子どもが一人暮らしを始めて半年が経った。「片付ける片付ける詐欺」にあい続けて半年。期限までに片付ける事が出来なかったので、本人の渋々の了解を取り付け、今、私の部屋にするために片付けている最中である。捨てることが苦手な子なので、私なりに確認と判断をしながら断捨離をしているのだが、これがとても楽しい。  結婚した当初はマンション暮らしであったのだが、家族が増えたのと、一人暮らしの義父と将来、同居をするつもりだったので、思い切って家を購入したのが15年前。部屋の設計も自由に出来た。 その時、自分の部屋が欲しいと思ったのだが、広さの限界もあり結局断念をした。

今思うと、私の中で自分の部屋をどうしても持ちたいという事を主張すること自体が「贅沢かな」と感じていたり、「他の家族の方が部屋は必要だよなぁ」と自分を後回しにすることが当然のことだと思っていたのだと思う。

そして、住宅の設計士さんも当然のように“夫婦の寝室”“子ども部屋”という設計をしてくる。そうすると、夫も個室がないことになるのだが、夫は遠慮なく部屋を使うのでほとんど個室の状態。私の行き場がない。そうなっても私は、不満は口にするけど、どこか自分の中に、そして家族みんなの中に“そうすることが当たり前”という感覚があったのだ。もちろん、主張をして解決方法を探っていくということが面倒だというなまけ心もあったのだが。

私の中のジェンダー問題もなかなか頑固である。


この個室の話をある人にしたら、

「それは簡単に人から侵入されることを許してしまうことでしんどい思いをしているtamさんには大切なことだと思う。実際に自分の部屋を持つことで、しっかりとした境界を心の中にも作ることが出来るようになるから。」と言われた。

そうか…断捨離をすると心がスッキリとするのと一緒で、外側にしっかりとした境界をつくると心にも境界を作りやすくなるのか。内側と外側…当たり前だがものすごく関係しているんだな…と大きくうなずくことが出来た。


さぁ、そうなるとますますやる気がでてくる。まずは全部きれいに拭き掃除をして…

あっ、カーテンも替えよう。ラグも。自分が落ち着く色って何色だろう。シンプルなのがいいな、掃除しやすいし(笑) 

何より、誰にも文句を言われない、自分で稼いだお金がある! これ、大事‼

部屋はまだまだカオスな状態だが、ごみ袋とお掃除グッズを片手に音楽を聴きながら頑張ろう。


(tam)



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